3つの質問で卵巣ガンではないことを確認できる

(2012年9月) 米国の Fred Hutchinson Cancer Research Center が95%の確率で卵巣ガンを診断できる手法を考案しました。 この手法では、以下の3つの質問をします:

  • 腹部/骨盤に痛みがあるか?
  • すぐにお腹が一杯になる/普段ほど食べられないか?
  • 腹部の膨満感/腹部が大きくなったか?
解説

骨盤の痛みや腹部の膨満感は、卵巣ガン以外でも生じる症状なので、ひと月あたり何日の割合で上記の症状が出るのかや、いつから症状が出ているのかなど、頻度や期間から判断します。

このあたりの判断は素人には無理だと思われるため、上記の症状に1つでも該当する場合には、1人で悩むよりも医師の診察を受けるのが良いでしょう。 医師の診察を受ける目安は、「過去1年以内に上記の症状が始まって、それが頻繁かつ継続的に起こっている場合」だそうです。

卵巣ガンが疑われる場合、病院では超音波検査や血液検査を行います。 ガンは早期に発見するほど、効率的に治療が行えます。 卵巣ガンが卵巣だけに留まっている場合には、70~90%の割合でガンを治せますが、それ以上に進行してしまうと生存率は20~30% になってしまいます。 現在、卵巣ガンと診断される女性の70%以上の女性が診断の時点ですでにガンが進行してしまっています。

調査の概要

Fred Hutchinson Cancer Research Center は上記の手法の有用性を確認するために、40~87歳の 1,200人の女性を対象に上記の3つの質問による調査を行いました。

その結果、5%にあたる60人ほどの女性で卵巣ガンが疑われ、そのうちの1人がその後の超音波検査や血液検査によって卵巣ガンと診断されました。 上記の3つの質問で卵巣ガンの疑いが無いとされた残りの95%のうちに、その後一年間の追跡調査期間内に卵巣ガンになった女性はいませんでした。

この調査の結果は "Open Journal of Obstetrics and Gynecology" に掲載されました。