卵巣切除した女性は小さな子供と暮らすことで更年期障害が軽減される

(2014年10月) "Menopause" 誌に掲載されたインディアナ大学などの研究によると、卵巣切除のために更年期を早くに迎えた女性は、13才未満の子供と同じ家で暮らしていると更年期障害の症状(ホットフラッシュ寝汗)の頻度が軽減される可能性があります。

研究の方法

この研究は117人の女性を対象に行われました。 117人の内訳は、卵巣切除の手術が行われた時点で更年期または閉経後だった女性69人(このうち小さな子供と同じ家に住んでいたのは29人)と、閉経前の女性48人(このうち小さな子供と同じ家に住んでいたのは28人)というものです。

このような女性たちを対象に、手術前と、手術から2・6・12ヵ月後の4回にわたり寝汗とホットフラッシュに関する調査を行いました。

結果

卵巣切除前に既に閉経していたグループでは、小さな子供の存在によってホットフラッシュの症状が増加していましたが、卵巣切除のために閉経したグループではホットフラッシュの症状が大きく軽減されていました。

13才以上の子供と暮らしていても、更年期障害軽減の効果はありませんでした。 また、更年期の影響は女性ごとに大きく異なるので、どの女性でも同じ結果になるとは限りません。

考えられる理由
更年期障害軽減の効果が、世話を必要とする小さな子供に限られていたことから、今回の結果は、オキシトシンという子育てに関与するホルモンのためである可能性があります。 オキシトシンは体温の調節や、気分、睡眠パターンに影響しますが、更年期中には分泌が乱れます。