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妊娠中にジャンクフードを食べていると赤ちゃんが過食症に

(2013年8月) "Annual Meeting of the Society for the Study of Ingestive Behavior" で発表されたアデレード大学(オーストラリア)の研究によると、妊娠中にジャンクフードを食べていると、胎児の脳においてオピオイド(モルヒネ様物質)の信号経路の発達に変化が生じ、生後の赤ちゃんが過食体質になるリスクがあります。
オピオイドとは、脂質と糖質を豊富に含む食事をしたときに放出される化学物質のことで、ドーパミンという快楽物質(気分が良くなる物質)を放出させる作用があります。
研究の方法

妊娠中のマウスにジャンクフードを与えるという実験を行いました。

結果

妊娠中にジャンクフードを与えられていた母マウスから生まれた赤ちゃんでは、普通のエサを与えられていた母マウスから生まれた赤ちゃんよりも内在性の(体内で生産される)オピオイドの一種であるエンケファリンをエンコードする遺伝子の発現量(つまりエンケファリンの生産量)が増えていました。

推察

この結果から、胎児のときにジャンクフードに暴露された(母親を介して間接的にジャンクフードに接した)赤ちゃんにおいてはオピオイドの信号経路が鈍感になっていると考えられます。

オピオイドに対して鈍感であるということは、ドーパミンの効果(食事の満足感と言っても良いでしょう)を得るために通常よりも多くの脂質と糖質を摂らなくてはならないということです。

つまり、妊娠中の女性がジャンクフードを食べていると、生まれる赤ちゃんが過食体質になるリスクがありというわけですね。 体にとっては十分なだけのカロリーを摂取しているのに、そのカロリーでは脳が満足しない(快楽物質が放出されない)ので満足できずに食べ過ぎてしまう。