太っていても太鼓腹でない男性は不健康なのに死亡リスクは低い

(2018年4月) "Mayo Clinic Proceedings" に掲載された中山大学(中国)の研究で、男性の場合にはBMIが高くても腹部肥満でなければ、不健康ではあるものの死亡リスクはむしろ低いという結果になっています。
Xin He et al. "Overweight Without Central Obesity, Cardiovascular Risk, and All-Cause Mortality"

研究の方法

米国に住む男女1万4千人超の 1988~1994年にかけてのデータを分析しました。 分析では、BMIやウェストサイズに応じてデータを7つのグループに分けて、グループ間で心血管疾患(心臓病や脳卒中)のリスク要因(高血圧・糖尿病・高コレステロール血症)の有無や10年間における心血管疾患のリスクを比較しました。

結果

男性

男性において、適正体重のグループ(*)に比べて、軽度の肥満ではあるが腹部肥満ではないグループ(†)は、高血圧・糖尿病・高コレステロール血症を抱えていることが多く心血管疾患になるリスクも高かったのですが、死亡リスク(死因は問わない)は28%低下していました。

(*) BMIとウェスト・サイズ(腹部肥満の目安)が適正範囲内にあるグループ。

(†) BMI的にはⅠ度の肥満ではあるもののウェスト・サイズ的に腹部肥満ではないグループ。

軽度肥満だが腹部肥満ではないグループのうち高血圧・糖尿病・高コレステロール血症を抱えているサブグループに限ると、この数字は29%でした。

死因を分けて分析すると、軽度肥満だが腹部肥満ではないグループは非心血管疾患で死亡するリスクが低下していました(心血管疾患で死亡するリスクは普通体重のグループと変わらない)。

女性

同様の2つのグループ間の比較において女性では、軽度肥満だが腹部肥満ではないグループは高コレステロール血症を抱えていることが多いというだけで、死亡リスクは適正体重のグループと変わりませんでした。