著者: Joanna Kruk et al.
タイトル: Oxidative stress in biological systems and its relation with pathophysiological functions: the effect of physical activity on cellular redox homeostasis
タイトル: Oxidative stress in biological systems and its relation with pathophysiological functions: the effect of physical activity on cellular redox homeostasis
レビューの要旨
- 過去30年間の研究で、酸化ストレスが複数の疾患に関与する可能性が示されている。 動物実験やヒトの研究で、活性酸素種や活性窒素種などが急性的あるいは慢性的な疾患の病理に関わっていることが明確に示されているのだ。
- 酸化ストレスや細胞/組織の損傷を示す各種の指標物質や酸化促進物質の増加が、がん・アテローム性動脈硬化・神経変性疾患・高血圧・糖尿病・心血管疾患・生殖系疾患の発病や老化に関わっていることが、これまでに報告されている。 炎症も複数の慢性疾患に幅広く関与しているが、この炎症は酸化ストレスと密接な関係にある。
- 中程度の激しさの身体活動の習慣は細胞の抗酸化防御メカニズムを強化することで酸化ストレスの制御に貢献するが、運動習慣が無い場合には運動後に酸化ストレスが増大しかねない。