すい臓ガンの予防にマグネシウムのサプリメントが有効?

(2015年12月) "British Journal of Cancer" に掲載されたインディアナ大学の研究によると、膵(すい)臓ガンの予防にマグネシウムのサプリメントが有効かもしれません。
膵臓ガンのリスク要因
喫煙・2型糖尿病・肥満・慢性膵炎・家族歴などが膵臓ガンのリスク要因です。 膵臓ガンは初期診断が難しく、大部分の患者はガンが進行してからガンであることが判明します。 そのため5年生存率も非常に低い数字となっています。
研究の方法

50~76才の男女6万6千人超のデータを用いて、マグネシウム摂取量と膵臓ガンのリスクとの関係を調べました。 データの分析においては、年齢・性別・BMI・NSAID(アスピリンやイブプロフェンなど)の使用・マグネシウムのサプリメントの使用を考慮しました。

結果

平均6.8年間の追跡期間中に膵臓ガンを発症したのは151人でした。 1日あたりのマグネシウム摂取量が100mg減るごとに、膵臓ガンの発生率が24%増加していました。

日本におけるマグネシウム推奨摂取量は、成人で300~350mg程度です(女性の方が少ない)。
マグネシウム摂取量と膵臓ガンの関係に、年齢・性別・BMI・NSAIDの使用は影響していないようでした。 マグネシウム摂取量と膵臓ガンのリスクとの関係が見られたのは、マグネシウムをサプリメント(マグネシウム単体の製品または他のビタミンやミネラルと混合された製品)で摂っているグループに限られていました。
マグネシウムのサプリメントを服用していない場合には食事から摂るマグネシウムの量が多い人でも膵臓ガンのリスクが低くなかったということでしょうか。
コメント
研究者は次のように述べています:
「膵臓ガンのリスクが高い人は、マグネシウムのサプリメントを飲むのが膵臓ガン予防に有効かもしれません。 膵臓ガンのリスクが高くない人も、マグネシウムの推奨摂取量を摂れるような食事を心がけると良いでしょう。 マグネシウムは青葉野菜・ナッツ類・ココアに豊富に含まれています」
類似研究
過去の複数の研究で、マグネシウムの摂取量が多いと糖尿病(膵臓ガンのリスク要因)のリスクが低いという結果になっています。 マグネシウムと膵臓ガンの関係についても複数の研究が行われていますが、これらの研究の結果は一致していません。