閲覧以外でのコンテンツの利用をお考えの方は引用・転載をするときのルールをご確認ください。
Copyright (c)2013-2017 最新健康ニュース All Rights Reserved.

パパイン酵素がアレルギーの原因に

(2015年4月) "Journal of Investigative Dermatology" に掲載されたウイーン医科大学などの研究によるとパパインという食品や化粧品などに用いられる酵素がアレルギーの原因となる恐れがあります。 (出典: Enzyme in cosmetic products can act as allergen via the skin

パパインが皮膚のバリア機能を無効化

この研究では、マウス実験と皮膚細胞を用いた実験によりパパインが生体に及ぼす影響を調べました。

皮膚はタイト・ジャンクション(密着結合)と呼ばれる細胞結合により組み合わさった複数の層から成っていますが、今回の研究では、パパインによってこのタイト・ジャンクションの分解が誘発されることが示されました。 (タイト・ジャンクションが分解されるために)パパインを皮膚に塗ると肌のバリア機能が失われます。

パパインによるアレルギーの発症

そしてパパインを皮膚に塗ってから2週間ほどで、マウスからパパインに対する免疫グロブリン(抗体)が検出されました。 このような抗体はパパインに対するアレルギー反応の原因となります。 事実、パパイン塗られたマウスは(パパインに対する)アレルギーを発症しました。

皮膚バリア機能が破壊されなくてもアレルギーが発症
ただし研究チームによると、パパインの酵素的な(皮膚バリアを壊す)作用とアレルギーを引き起こす作用は個別的にも有害となります:
  • パパインのアレルギー性は、パパインの酵素的な作用が断されていてもアレルギー性を発揮されます。 したがって、皮膚のバリア機能が失われなくてもパパインによるアレルギーが起こる可能性があります。
  • パパインによって皮膚バリアが損なわれると、感染症にかかったり、パパイン以外のアレルゲンによるアレルギーが起こりやすくなったりします。
ダニとの類似性

今回の研究ではさらに、ハウスダストに含まれアレルギーの原因となるダニ(の糞や屍骸)にパパインの構造が非常に良く似ていることも明らかになりました。

研究チームのアドバイス
研究チームは「肌が敏感な人や子供はパパイン(EC Number 3.4.22.2)の使用を控えるべきだ」と述べています。