本の読み聞かせで子供の IQ は向上しない

(2014年10月) "Intelligence" 誌に掲載されたフロリダ州立大学の研究によると、子供が寝る前に本を読み聞かせる・子供と積極的に会話をする・夕食を一緒に食べるなどの行為は子供の知能を向上させる役には立たないかもしれません。

この研究で、養子として育てられた(親と遺伝子を共有していない)子供のグループと、実親に育てられた子供のグループ(親と遺伝子を共有している)を比較したところ、親子間の交流によってIQが増えているということはなかったのです。

過去の研究では、親子間の交流が子供のIQ向上にとって有益であるという結果になっていますが、そういった研究では遺伝子的な要因を考慮していなかったため、親子間の交流がIQの指標に過ぎないという可能性(子供の知能が高いのと親子間の交流が盛んなのとの両方が、親のIQが高さに起因するという可能性)を排除できていませんでした。

研究者は次のように述べています:
「育児放棄をしたり子供の心に傷が残るような育児をするのでもない限り、通常の範囲内の育児方法で子供のIQが影響されることはありません」
研究の概要

今回の研究では、親と遺伝子を共有していない子供を対象とすることで、遺伝子のIQへの影響を排除して、親子間の交流がIQの指標に過ぎないという可能性を排除しました。

まず親の行動を調査して、それが子供の言語能力に及ぼすを Picture Vocabulary Test(絵を用いた語彙力のテスト) で計測しました。 そして、子供たちのIQを中高生のときと18~26才のときの2回にわたって検査しました。