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大気汚染で腎臓病のリスクが増加

(2016年7月)大気汚染が呼吸器・心臓・血管の疾患を引き起こすことは知られていますが、"Journal of the American Society of Nephrology" に掲載された中国の研究によると、大気汚染は腎臓にもダメージを及ぼす可能性があります。出典: Air Pollution Linked to Increased Rates of Kidney Disease

研究の方法
中国全土から選出された7万1千人超(年齢は様々)の11年分のデータを用いて大気中のPM(*)が腎臓の健康に及ぼす影響を調べました。 データには、腎臓の組織サンプルを分析した結果などが含まれていました。
(*) 粒子状物質(particulate matter)。 サイズによってPM2.5やPM10などがある。 PM2.5の発生源は火力発電所・工場(ディーゼルとガソリン両方)・自動車・バイクの排気ガス、道路・タイヤ・ブレーキの磨耗により生じる粉塵、焚き火~森林火災など。
結果
PMの濃度が高い地域では、膜性腎症(*)という腎疾患になるリスクが11年間の平均で1年あたり13%増えていました。 PMの濃度が最も高い地域で、膜性腎症の罹患率が最も高くなっていました。 他の主要な腎疾患は、大気汚染によってリスクが増えていませんでした。
(*) 腎不全へと進行することがある病気。
コメント
研究者は次のように述べています:
「中国では過去10年間で膜性腎症の発生率が2倍に増えていました。 そして、大気汚染がひどい地域で膜性腎症の発生率が増加するという密接な関係が見られました」