女児が生まれるまでの父親の食生活が、女児が将来に乳ガンになるリスクに影響する?

(2016年7月) "Breast Cancer Research" 誌に掲載されたサンパウロ大学の研究(ネズミの実験)によると、女性が乳ガンになるリスクに、その女性が生まれるまでに父親がどのような食生活を送っていたかが影響する可能性があります。 出典: Paternal programming of breast cancer risk in daughters in a rat model...

研究の方法
60匹の雄マウスを20匹ずつ次の3つのグループに分けました:
  1. ラードを用いて高脂肪(*)にしたエサ
  2. コーン油を用いて高脂肪にしたエサ
  3. 普通のエサ(†)

(*) 総エネルギーの60%を脂肪に由来する。

(†) 総エネルギーの16%を脂肪に由来する。
そして各グループの雄ネズミを雌ネズミ(*)とカップルにして、子供を作らせました。 そうして生まれた雌の子供(*)を生後50日目まで飼育して、乳腺腫瘍を植え付けました。
(*) 標準的なエサを与えられていた。
結果

1のグループの雄ネズミの子供で乳ガンのリスクが増加した一方で、2のグループの雄ネズミの子供では乳ガンのリスクが減っていました。 2のグループは1および3のグループに比べて腫瘍の成長が少なくなっていたのです。 2のグループではさらに、腫瘍が成長を開始するまでに要する時間も長く、1のグループに比べて腫瘍の数が少なくなっていました。

ただし、1のグループと2のグループどちらから生まれた仔ネズミでも、腫瘍細胞が死滅することは減っていました。

解説

ラード(豚脂)には飽和脂肪酸が多く含まれ、コーン油にはオメガ6不飽和脂肪酸が多く含まれています。

植物性であれ動物性であれ脂肪分の摂り過ぎは健康に悪いと考えられているため、コーン油を大量に摂らせたマウスの子供で乳ガンのリスクが低下したという結果は、研究チームにとっても意外でした。