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PCOSを抱えている肥満女性は生活習慣の改善で妊娠率アップ

(2015年9月) "Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism" に掲載された Penn State College of Medicine(米国)の研究で、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を抱えている女性ではダイエットと運動が不妊治療に有効という結果になりました。
多嚢胞性卵巣症候群とは
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は不妊の原因として最も一般的な疾患で、男性ホルモン(テストステロンなど)の量が通常よりわずかに多く生産されるのが原因で起こります。 過剰な男性ホルモンによってホルモン・バランスが崩れるために、月経不順・体重増加・ニキビ・体毛増加・頭髪減少などの問題が生じます。
研究の方法
PCOSを抱えた18~40才の肥満女性149人を次の3つのグループに分けて4ヶ月間を過ごしてもらいました:
  1. 経口避妊薬を服用(*)するグループ
  2. 生活習慣の改善を行うグループ
  3. 両方を行うグループ
(*) PCOSを抱えている女性は、月経周期を調節したりアンドロゲンの体内量を減らしたりするために経口避妊薬を服用していることが少なくありません。 過去の研究では、不妊治療の前に経口避妊薬を短期的に服用しておくことで妊娠率を上げられるという結果になっています。

そして4ヶ月後、薬物により排卵を誘発しました。

結果

出産にまで至った女性の数が1のグループで49人中5人だったのに対して、2のグループでは50人中13人、3のグループでは50人中12人でした。

1のグループよりも2および3のグループのほうが排卵率が高く、インスリン感受性と中性脂肪値も良好でした。

研究者は次のように述べています:
「経口避妊薬のみでは排卵が改善されずに代謝プロファイルのみが悪化するということになりかねません。 PCOSを抱える肥満女性の不妊治療においては生活習慣の改善も不妊治療の大切な一部です」