乳ガンの転移阻止に桃が有効である可能性

(2014年3月) 乳ガンの死亡率の高さはガンの転移による部分が少なくありませんが、"Journal of Nutritional Biochemistry" に掲載された米国の研究によると、桃を1日に2~3個食べるのが乳ガンの転移阻止に有効かもしれません。

研究の内容

マウスの皮下に "MDA-MB-435" と呼ばれる侵攻性が強い(増殖が速い)タイプの乳ガン細胞を植え込んでから数週間後、(桃の抽出物を含有するエサを食べたマウスでは)肺のマーカー遺伝子が阻害されていました。

これはつまり、桃抽出物によって乳ガンの転移が阻止されたということです。 桃に含まれるポリフェノール群が、メタロプロテイナーゼの遺伝子発現に作用することで、乳ガンの転移を阻止するのだと考えられます。

過去の研究

同じ研究チームが数年前に発表した研究では、桃とプラム(セイヨウスモモ)に含有されるポリフェノール群が、侵攻性の強い乳ガン細胞を選択的に(健康な細胞には影響せずに)死滅させることが示されています。

研究者は次のように述べています:
「以前の研究では、桃には全般的に、健康な細胞には影響せずにガン細胞だけを死滅させる化合物群が含有されていますが、今回の研究では、同じ化合物群がガンの転移阻止にも有効であることが示されました」
ヒトの場合の摂取量

今回の研究でマウスに与えた桃抽出物の用量からして、ヒトの場合には桃を1日に2~3個食べることでガンの転移を阻止する効果を得られる可能性があります。

ただし、ヒトでもマウスと同じ効果が発揮されるどうかに関しては今後の研究で確認する必要があります。

桃の種類
今回の研究では "Rich Lady" という品種の桃を用いました。 研究者によると、大部分の桃には "Rich Lady" と同様のポリフェノール化合物群が含有されていますが、品種によっては含まれる化合物の内容が異なる可能性もあります。