生よりもローストしたピーナッツの方がアレルギーの原因になりやすいかも

(2014年9月) "Journal of Allergy and Clinical Immunology" に掲載されたオックスフォード大学の研究(マウス実験)によると、生のピーナッツよりもローストした(炒った)ピーナッツのほうがピーナッツ・アレルギーを引き起こしやすい可能性があります。

ロースト時の高熱によってピーナッツのタンパク質に化学的な変化が生じ、その変質したタンパク質を免疫系が(アレルギー原因物質として)認識するために、ピーナッツでアレルギー反応が起こる体質になるというのです。

東洋よりも西洋の方がピーナッツ・アレルギーの患者数が多いのですが、今回の結果によると、これもピーナッツの食べ方の違いに起因しているかもしれません。 西洋ではピーナッツをローストして食べることが多いのですが、東洋では生で、あるいは煮たり揚げたりして食べることが多いのです。 ピーナッツ・アレルギー以外の食品アレルギーでは、ピーナッツ・アレルギーほど洋の東西による患者数の違いがありません。

研究の内容
この研究では、ドライロースト(油や水などを使わずにピーナッツだけを炒る)したピーナッツと生のピーナッツのそれぞれからタンパク質を精製して、それらを3通りの方法でマウスに暴露させるという実験を行いました。

3つの方法とは次のようなものです: ①皮下注射、②傷ついた皮膚に塗る、③(口から与えるのでなく)胃に直接送り込む。

そして、その後に再びピーナッツ抽出物を与えたときの免疫反応を測定したところ、(暴露の方法に関わらず?)ロースト・ピーナッツに暴露させたマウスのほうが生のピーナッツを暴露させたマウスよりも、アレルギー反応において見られる免疫反応が著しく増大していました。

過去の研究で、ローストによりピーナッツに含まれるタンパク質が変質し、免疫系による認識のされ方が変化することが示されています。(ローストによってピーナッツのタンパク質が変質して、アレルギーの原因になりやすくなるということでしょうか)

別の研究者は次のように述べています:

「ピーナッツ・アレルギー以外の食品アレルギーの家族歴がある子供がピーナッツ・アレルギーになりやすいことは知られていますが、今回の研究だけでは、(そのようにピーナッツ・アレルギーになるリスクが高い子供がピーナッツ・アレルギーにならないように)ロースト・ピーナッツやロースト・ピーナッツが使用された食品を避けるようにとアドバイスするには時期尚早です。 今後の実験で今回の結果を確認する必要があります」