ピーナッツ・アレルギーに舌下減感作療法は有効

米国で行われた研究により、若者または成人のピーナッツ・アレルギーに対して舌下減感作療法(SLIT)が有効であることが確認されました。 SLIT とは、舌の下にアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)を置くことで行うアレルゲン免疫療法です。

この研究は、12~37歳のピーナッツ・アレルギー患者40人を対象に行われました。 これら40人はいずれも、ピーナッツを含まない食事をしている人たちでした。

まず、これらの患者たちのピーナッツ許容度(アレルギーを起こさずに摂取できるピーナッツ粉の量)を計測しました。 次に、患者たちの半数に当たる20人に、44週間にわたって毎日、SLIT を行いました(もう半数にはプラシーボでニセの SLIT を実施)。 そして、再びピーナッツ許容度を計測しました。

その結果、本物の SLIT を行った20人のうち14人で、ピーナッツ許容度が10倍以上になっていました。 一方、ニセの SLIT を行ったグループでは、(ピーナッツ許容度が10倍以上になっていたのは?)20人中3人だけでした。

SLIT をさらに続ける(平均で68週間。 つまり1年以上。)と、ピーナッツ許容度は有意にさらに増加していました。

SLIT の副作用は口内の痒みなど軽微なものだけで、SLIT を毎日行っても安全だということが示唆されます。 ただし研究者は、自己判断で SLIT を行わないようにと警告しています。 SLIT は専門家の指導の下で行いましょう。

あと、この SLIT というのは、ピーナッツを積極的に食べれるようにするためのものではなく、ピーナッツを誤って口にしてしまっても重大なアレルギー反応が生じないようにするためのもののようです。 つい先日も、チーズ入りのチジミを食べたチーズ・アレルギーの女児が死亡するという事故がありましたが、ああいう事故を防ぐためのものなのでしょう。