ピーナッツで早死にのリスクが低下

(2015年3月) "JAMA Internal Medicine" に掲載されたバンダービルト大学(米国)などの研究で、ピーナッツが早死にのリスク低下に有効だという結果になりました。

過去にも今回と同様の研究が複数行われていますが、それらは高所得の白人を対象に行われたものが主でした。 今回の研究は様々な人種(黒人・白人・アジア系)の低所得者層を対象に行われました。

研究の方法

この研究では、米国在住の主として低所得の黒人および白人7万人のデータと、中国在住の男女13万人のデータを分析しました。 ピーナッツの摂取量は、研究開始当初に実施したアンケートにより調査しました。

3つのデータベース(米国1つ、中国は男女別に1つずつ)のデータの期間(中央値)は5.4年、6.5年、および12.2年というもので、これらの期間中に発生した死亡件数は1.4万件超でした。

結果

3つのデータベースのいずれにおいても、全ての人種および性別において、ピーナッツの摂取量が多いグループで死亡率が低下していました。

ピーナッツの摂取量に応じてデータ全体を4つのグループに区分して比較したところ、ピーナッツ摂取量が最も少ないグループに比べて、摂取量が最も多いグループでは総死亡率(死因を問わない)が17~21%(数字に幅があるのはデータベースが複数だから)低下していたのです。 心臓発作や脳卒中による死亡の率に限ると低下率は23~38%でした。

研究者は次のように述べています:
「ピーナッツには不飽和脂肪酸、食物繊維、ビタミン類、フェノール系抗酸化物質、アルギニン(アミノ酸の一種)、その他の植物性化学物質が豊富に含まれていますが、これらは全て心臓と血管の健康にとって有益です。 ピーナッツのこのような健康効果は、抗酸化作用、抗炎症作用、そして血管内皮の健康を維持する作用によるものだと思われます」
ただし今回の研究はランダム化臨床試験ではないので、ピーナッツ摂取量が多い人で死亡率が低下しているのがピーナッツの健康効果それ自体によるものであるとは断言できません。(例えば、ピーナッツの摂取量が多い人たちに共通する他の要因により死亡率が下がっているのかもしれない)