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未成年におけるナトリウム摂取量と血圧の関係(メタ分析)

(2018年7月) ローザンヌ大学(スイス)などの研究グループが未成年におけるナトリウム摂取量と血圧の関係を調べたメタ分析を "International Journal of Epidemiology" に発表しています。
Magali Leyvraz et al. "Sodium intake and blood pressure in children and adolescents: a systematic review and meta-analysis of experimental and observational studies"

研究の方法

0~18才の未成年を対象にナトリウム摂取量と血圧の関係を調べた85の研究(2017年3月までに行われたもの)のデータを分析しました。

85の研究のうち14が実験研究(介入研究)で71が観察研究でした。 71の観察研究のうち60が横断研究、6つがコホート研究、5つがケース・コントロール研究でした。 データに含まれる人数は85の研究の合計で5万8千人超でした。

結果

14の実験研究のデータだけを分析すると、ナトリウム摂取量を減らす(*)ことで収縮期(最高)血圧が0.6mmHgおよび拡張期(最低)血圧が1.2mmHg下がっていました。
(*) 減らした量は不明。おそらく研究により異なる。

実験研究と観察研究の中から研究手法の信頼性が高かった18の研究を選出して、それらのデータ(3,406人)に限って分析したところ、ナトリウム摂取量が1g/日(*)減るごとに収縮期血圧が0.8mmHgおよび拡張期血圧が0.7mmHg下がるという計算になりました。

ナトリウム摂取量の減少と血圧の低下との関係は、肥満児やカリウム摂取量が少ない子供で顕著でした。
(*) 1gのナトリウムを食塩に換算すると約2.54g。 日本人の食事摂取基準 2015年版(PDF要注意)によると、未成年も成人も食塩摂取量目標値は8g/日未満。