歯周病の治療が前立腺炎の症状改善に効果

(2015年5月) "Dentistry" 誌に掲載されたケースウェスタンリザーブ大学(米国)の研究によると、歯周病の治療が前立腺炎の症状改善に有効です。

研究者によると、歯周病は口腔内だけの病気ではなく全身にわたって各所に炎症を引き起こすことがあり、同大学のこれまでの研究では歯周病によって胎児の死亡・関節リウマチ・心臓病のリスクが増加することが示されています。

研究の方法

今回の研究は21才以上の男性27人を対象に行われました。 27人を選ぶ際の条件は、①過去1年以内に針生検および血液検査(PSA値)を受けている、および②中~重度の歯周病ではあるが歯が18本以上残っているというものでした。

27人のうち、前立腺の炎症が生じていないか生じていても軽微だったのは21人、針生検により悪性腫瘍が確認されていたのは15人、炎症と悪性腫瘍の両方が生じていたのは2人でした。

結果

歯周病の治療をすると、前立腺の治療はしていないにも関わらず、27人中21人でPSA(前立腺特異抗原)値が改善されました。 前立腺の炎症がひどかったグループで歯周病治療によるPSA値改善が顕著でした。

歯周病治療による前立腺炎の改善は International-Prostate Symptom Score(国際前立腺症状スコア)による評価にも表れていました。