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農薬が口腔細菌の種類構成に影響する

(2016年11月) "Applied and Environmental Microbiology" 誌に掲載されたワシントン大学の研究で、農薬にさらされる農業従事者では口腔細菌の種類構成に異変が生じていることが明らかになりました。

研究の方法

2005年の春と夏と冬に、米国ワシントン州で果樹農業に従事する65人と農業以外を生業とする52人を対象に、有機リン酸系の農薬の血中濃度と口腔に住む細菌を調査しました。

春と夏には、農薬が散布されたばかりの農地で作業するために農薬にさらされる量が増えます。 冬には逆に、農薬にさらされる量が少なくなります。

結果

農業従事者のほうが農薬の血中濃度が高く、口腔内に住む細菌のうち最も一般的な7種類(連鎖状球菌など)の量が減っていました。 農業従事者では春と夏には恐らく農薬が原因で口腔細菌群の多様性が減少しており、冬になっても多様性は減ったままでした。

解説
今回の研究で農業従事者の口腔細菌叢に見られた異変がどのような意味を持つかは不明ですが、これまでの研究で連鎖状球が口腔の健康の変化に関与している可能性が示されています。