ペットに生肉を与えると飼い主にも危険が

(2014年7月) 米国食品医薬局(FDA)によると、ペットに生の食品を与えるのは、ペットだけでなく周囲の人間にとっても危険です。

生の肉や臓物、骨などには病原菌が含まれていることがあります。 なかでも危険なのがサルモネラ菌とリステリア菌で、いずれも人獣共通感染症(ヒトにもヒト以外の脊椎動物にも感染・寄生する病原体による感染症)の原因菌です。
サルモネラ菌に感染したときの症状は次のようなものです: 嘔吐、下痢(血が混じることもある)、発熱、食欲喪失、活動量減少。

リステリア菌に感染したときの症状は次のようなものです: 吐き気、下痢、発熱、神経障害。
ペットに生肉を与える人の言い分は「野生の猫や犬は獲物を生で食べているのだから」というものですが、この言い分に対して FDA のスポークスマンは次のように述べています:

「それは確かにその通りですが、獲物を生で食べることによってどれだけの数の野生の動物が病気になったり死んだりしているのかは把握できていません」


そして、ペットに生のエサを与えていると飼い主にも食中毒の危険性があります。

「(生のエサによって)ペット自身は病気にならなくても、サルモネラ菌の保菌者となって病原菌を周囲に撒き散らし、汚染された環境に接触した人間にサルモネラ菌を感染させる危険性があります」


サルモネラ菌に消化器系に住み着かれたペットはウンチをするたびにサルモネラ菌を放出するため、汚染が拡大し続けます。 ペットを多頭飼している場合にはペット同士の間でも感染するでしょうね。

このような理由から FDA は、ペットに自家製のエサを与える場合には加熱調理によって殺菌する必要性があるとしています。

生野菜食主義がダメな5つの理由」によると、(ヒトの場合の話ですが)加熱調理により栄養分が破壊されるとか、調理により酵素が破壊されるという理由で加熱調理を避けるのはナンセンスです。

FDA によるとさらに、ペットのエサとして生肉を扱う際にも注意が必要です:

「生の食品を扱うときには、衛生管理に気を付けましょう。 当該の食品に触れた手や、食器、調理器具をことごとく、石鹸とお湯(たぶん流水)で20秒以上は洗いましょう」