リン酸塩の過剰摂取に要注意(レビュー)

(2018年9月) サバ医科大学(カリブ海)の研究グループがリン酸塩の過剰摂取についてまとめたレビューを "Histochemistry and Cell Biology" 誌に発表しています。
Sarah Erem & Mohammed S. Razzaque. "Dietary phosphate toxicity: an emerging global health concern"

レビューの要旨の要点

  1. リン酸塩が体内に過剰に蓄積すると、細胞・骨・心臓・血管に広範なダメージが引き起こされる恐れがある。 これまでの研究で、過剰なリン酸塩が有害で健康に長期的な悪影響を及ぼすことが示されている。
  2. 成人におけるリン酸塩の推奨摂取量は700mg/日であるが、大部分の成人はその2倍近くのリン酸塩を摂取している。
  3. リン酸塩は健康的な食品にも含有されているが、保存料などが添加された加工食品もリン酸塩を含有している。 特に、安価な加工食品には大量のリン酸塩が使用されている。 安価な食品に頼ることが多い低所得者層は過剰なリン酸塩にさらされるリスクが高い。
  4. リン酸塩の過剰摂取を回避し心臓病・脳卒中・腎臓病・ガンなどさまざまな疾患を予防するという観点から政府は、健康的な食品(生鮮食品)を国民が入手しやすくするための政策を実施することが求められる。 加工食品にリン酸塩含有量の表示を義務付けることも必要である。
  5. 過剰なリン酸塩がもたらす毒性を緩和する手段は存在しない。