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塩分だけでなくリンも高血圧や心臓疾患の一因

(2014年5月) "EMBO Molecular Medicine" 誌に掲載されたオーストリアの研究によると、塩分や脂肪分だけでなくリンも高血圧や心臓疾患の一因となる可能性があります。

リンは、食品の保存料や安定剤としてプロセスチーズや、清涼飲料水、ベーコン、ソーセージなど様々な加工食品に添加されています。

研究の内容
今回の研究ではマウス実験により、リンを大量に摂取することで FGF23 というホルモンの生産が促進され、その FGF23 が体内のナトリウム排出を阻害することが明らかになりました。
FGF23 は骨で作られるホルモンで、腎臓を介してリンの排出をコントロールする役目を持っています。 FGF23 は心血管に悪影響を与えることが知られています。

FGF23 の体内量が少ないマウスではナトリウムが尿を経由してきちんと排出されるために血圧が低くなっていたのに対して、FGF23 の体内量が多いマウスでは尿によるナトリウムの排出がなされない(腎臓にナトリウムが再吸収される)ために高血圧になりました。

解説

腎臓疾患の患者ではリンと FGF23 の体内量が慢性的に高水準にあるため、リンに起因する心臓疾患と高血圧のリスク増加が特に顕著になると考えられます。

研究チームは過去に、過剰な FGF23 によって腎臓がカルシウムを再吸収する量が増え、そのために血管の石灰化が進行することを明らかにしています。

なるべく避けるべきリンは「無機リン酸塩」という種類のリンで、これはハム・魚の缶詰・ソーセージ・焼き菓子・パン類・清涼飲料水に多く含まれています。
無機リン酸塩には何種類もあり、そのうち食品添加物として用いられるのはメタリン酸ナトリウム(メタリン酸ナトリウム)、ピロリン酸カリウム、リン酸一カルシウムなどです。 加工食品の表示に「リン」という文字が含まれていれば要注意と言えそうです。