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リンの摂取量が多いと2型糖尿病になりやすい

(2017年8月) "Clinical Nutrition" 誌に掲載されたパリ第11大学の研究で、リンの摂取量が多い人は2型糖尿病になりやすいという結果になりました。

リンの摂取量と2型糖尿病の発生件数は、どちらも近年増加する傾向にありますが、リンの摂取量と2型糖尿病リスクとの関係について調べた研究は、今回のものが初めてです。

研究の方法

7万1千人超のフランス人女性のリン摂取量を調べたのち、1993年から 2011年にかけて2型糖尿病の発生状況を追跡調査しました。

そして、リンの摂取量に応じてデータを4つのグループに分けて、2型糖尿病の発症リスクに影響する様々な要因を考慮しつつ、グループ間で2型糖尿病のリスクを比較しました。

結果

追跡期間中に 1,845人が2型糖尿病になりました。

リン摂取量が最低(1,203mg/日未満)のグループに比べて、他の3つのグループでは2型糖尿病のリスクが次のように増加していました:
  • リン摂取量が最大(1,700mg/日超)のグループ: +54%
  • リン摂取量が上から2番め(1,434mg超/日~1,700mg/日)のグループ: +41%
  • リン摂取量が下から2番め(1,203mg/日~1,434mg/日)のグループ: +18%

リンについて

リンは人体にとって必須の栄養素ですが、摂り過ぎは腎臓などの健康にとって有害です。 2016年にハーバード大学が発表した研究によると、リンの取り過ぎで虫歯になりやすくなる恐れもあります。

リンの推奨摂取量は1日あたり550~700mgで、摂取許容量の上限は4千mg/日です。 今回の研究データのリン摂取量は平均 1,477mg/日でした。

リンは肉や乳製品などの食品のほか、風味を向上させたり賞味期限を延ばす目的で加工食品にも添加されます。

リン含有量が目立つ食品

食品名 リン含有量(/100g)
プロセス・チーズ 730mg
卵黄 570mg
ししゃも生干し/焼き 540mg
いかなご/生 530mg