(2013年11月) "American Journal of Kidney Diseases" に掲載された米国の研究によると、①お腹の脂肪を減らし、②加工食品などリンを多く含む食品を食べる量を控えめにすることで腎臓疾患のリスクを減らすことができるかもしれません。(出典: Reducing Belly Fat, Phosphorus Levels Could Reduce Kidney Disease Risk)
リンは、肉・乳製品・植物性タンパク質に含まれるほか、風味を向上させたり賞味期限を延ばすために加工食品に添加されます。
研究の方法
この研究では、肥満の成人500人近くに参加してもらいました。 尿に含まれる蛋白の量(蛋白尿と呼ばれ、腎臓疾患の指標として用いられる)を測定したのち、半年間にわたって参加者にダイエットとリンの摂取制限に励んでもらいました。
結果
半年後に再度検査した結果、ウェストが4.3cm細くなると尿蛋白の量が25%減り、(尿に含まれる)リンの排泄量が314mg減ると尿蛋白が11%減少するという関係が明らかになりました。
リンが多い食品
米国腎臓協会に所属する専門家は次のように述べています:
「加工食品はリンが大量に使われていることが多く、しかも食品に含まれるリンの90%ほどが体に吸収されます」
リンは次のような食品に大量に含まれています:
- コーラなどの清涼飲料水(リンは炭酸水にも含まれています。 体に悪いほどの量なのでしょうか?)
- コーンフレークや、インスタント食品、ポテトチップス類などの加工食品
- 乳製品(チーズ、牛乳、アイスクリーム、ヨーグルトなど)
- 調理済みの肉(ソーセージ、ハム、ベーコン、チキンナゲットなど)
- 肉柔化剤が使われている肉
- 内臓肉
- 鮭の缶詰、イワシ