身体活動量が多い高齢者はパーキンソン症候群が生じにくかった

(2019年5月) "The Journals of Gerontology: Series A" に掲載されたラッシュ大学による研究で、身体活動量が多い高齢者はパーキンソン症候群が生じにくいという結果になりました。
著者: Shahram Oveisgharan et al.
タイトル: Total daily physical activity and the risk of parkinsonism in community-dwelling older adults

パーキンソン症候群とは

パーキンソン症候群(Parkinsonism)はパーキンソン病に見られる震え・動作緩慢・硬直・姿勢不安定などを特徴とする症候群のことです。

パーキンソン症候群はパーキンソン病だけでなくレビー小体型認知症などの神経変性疾患が原因で生じることもあります。 精神疾患などの治療薬や、度重なる頭部への外傷・毒物(一酸化炭素やシアン化物など)・脳腫瘍・慢性肝不全などでパーキンソン症候群が生じることもあります。

研究の方法

高齢者男女889人の身体活動量を装着型の計器で測定したのち、平均4年間にわたりパーキンソン症候群の発生状況を追跡調査しました。

結果

追跡期間中に233人(34%)にパーキンソン症候群が発生しました。

身体活動量が多いとパーキンソン症候群が生じるリスクが21%低下していました。 また、(パーキンソン症候群が生じた場合にも)身体活動量が標準偏差の数値のぶん増えるごとに、パーキンソン症候群が進行するペースが20%鈍化していました。