身体活動と乳ガンのリスク(メタ分析)

(2019年1月) 武漢大學(中国)の研究グループが "Value in Health" 誌に発表したメタ分析によると、身体活動が乳ガンの予防に有益かもしれません。
Xuyu Chen et al. "Physical Activity and Risk of Breast Cancer: A Meta-Analysis of 38 Cohort Studies in 45 Study Reports"

研究の方法

1994年~2017年10月のうちに発表された研究の中から所定の基準を満たす38のコホート研究を選出し、それらのデータをまとめて分析しました。 データに含まれる人数は合計 68,416人でした。

結果

(身体活動の習慣がある場合には無い場合に比べて)乳ガンのリスクが13%低下していました。 1週間あたりの身体活動量が10MET(*)時間増えるごとに乳ガンのリスクが2%(余暇に行う身体活動に限れば3%)低下するという計算になります。

閉経状態に分けて分析すると、(身体活動の習慣がある場合には無い場合に比べて)閉経前の女性で17%および閉経後の女性で9%の乳がんリスク低下でした。

身体活動のタイプ別に分けて分析すると、余暇に行う身体活動で12%、職務の一環として行う身体活動で9%、および職務の一環ではない身体活動(家事など?)で13%の乳がんリスク低下でした。
(*) 原文は "metabolic equivalent of energy"。 一般的には「MET」は "metabolic equivalent of task" を略したものだが、METの意味で " metabolic equivalent of energy expenditure" と言っているケースもある。