閲覧以外で当サイトのコンテンツを利用する場合には必ず引用・転載・ネタ探しをするときのルールに目を通してください。

体を動かす習慣がある人はガンになりにくい

(2017年5月) "American Journal of Cancer Prevention" に掲載されたテキサス大学の研究で、運動などの身体活動を行う習慣がある人はガンであることが少ないという結果になっています。

研究の方法

米国テキサス州に住むメキシコ系米国人の中から無作為に抽出された平均年齢45才の男女 3,391人を対象に、身体活動(*)などの生活習慣やガンの有無に関するアンケート調査を行いました(横断研究)。
(*) 運動のほか、庭仕事や家事などで体を動かすのも含む。

結果

3,391人のうちガンと診断されていたのは約3%にあたる99人でした。

ガンになるリスクに影響する要因(*)を考慮しつつデータを分析したところ、中程度以上の激しさの身体活動を1週間あたり150分以上行うという人は、各種のガン(†)のリスクが87%低いという計算になりました。

(*) 年齢・性別・BMI・喫煙習慣・飲酒量・教育水準・果物/野菜の摂取量など。

(†) 乳ガン・前立腺ガン・子宮ガン・大腸ガンなど。

解説

今回の研究ではメキシコ系米国人を調査しましたが、これまでの研究では他の人種でも運動不足の場合にガンのリスクが増加することが示されています。 今回の結果からも、身体活動習慣がガンの予防に有効であると思われます。

類似研究

"JAMA Internal Medicine"(2016年)に掲載された米国立衛生研究所(NIH)の研究では、欧米に住む140万人の11年分のデータを分析して、運動量が多いと26種類のガンのうち13種類のガン(*)のリスクが下がるという結果になっています。
(*) 食道腺ガン(42%)、肝臓ガン(27%)、肺ガン(26%)、腎臓ガン(23%)、胃噴門ガン(22%)、子宮内膜ガン(21%)、骨髄性白血病(20%)、骨髄腫(17%)、結腸ガン(16%)、頭頸部ガン(15%)、直腸ガン(13%)、膀胱ガン(13%)、乳ガン(10%)。 カッコ内の数字は運動量が多い場合のリスク低下幅。
この 2016年の研究では、前立腺ガンとメラノーマに関しては運動量が多いとリスクが増加する(+5%と+27%)という結果でしたが、前立腺ガンに関しては運動量が多いほうがリスクが低いというデータも存在します。