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運動などで体を動かすことが多い人は老化が進みにくい?

(2017年1月) "Health Promotion Perspectives" 誌に掲載されたミシシッピー大学などの研究で、運動などで体を動かすことが多い人はテロメアが長いことが多いという結果になりました。 テロメアが長いほど、細胞が若々しくて健康であると考えられています。

研究の方法
ステップ1
20~49才(平均年齢34才)の男女2千人近くを対象に、次の3つを実施しました:
  1. 座って過ごす時間の長さに関するアンケート調査
  2. 中程度以上の激しさの身体活動(*)を行う習慣に関するアンケート調査
  3. ウォーキング・マシンを用いた心肺機能の検査

(*) WHOの基準によると、中程度の激しさの身体活動は、速いペースでのウォーキング・庭仕事・ダンス・掃除などの家事・狩猟採集(キノコ狩り・ブドウ狩り・紅葉狩り・刀狩りなど)・子供と遊ぶ・ペットの散歩・大工仕事・20kg未満の荷物を運ぶなど。

激しい身体活動は、ランニング・坂道を登る・自転車で速いペースで走る・エアロビクス・速いペースで泳ぐ・競技スポーツ(サッカーやバレー、バスケなど)・ショベルで地面を掘るなどの重労働・20kgを超える重い荷物を運ぶなど。
ステップ2
この3つの調査・検査それぞれの結果ごとにデータを中央値で2つのグループに分けて、上半分のグループに入る場合に1点を付与しました。 したがって、それぞれの人に0~3点のスコアが割り当てられることになります(*)。 そうして、データ全体を4つのグループ(0点・1点・2点・3点)に分けました。
(*) すべての調査・検査において上半分に入るなら3点。 すべての調査・検査において下半分に入るなら0点。
ステップ3

血液を採取してテロメアの長さを調べ、テロメアの長さに応じてデータを3つのグループに分けました。

ステップ4
3つの調査・検査のスコアとテロメアの長さとを照らし合わせました。 このとき、年齢・性別・人種・BMI・喫煙習慣・糖尿病の有無を考慮しました。
結果

スコアが1点のグループや2点のグループは、テロメアの長さが上位1/3に入る率がスコアが0点のグループと変わりませんでした。

スコアが3点のグループは、テロメアの長さが上位1/3に入る率が、スコアが0点のグループに比べて85%高くなっていました。

多項ロジスティック回帰分析を行ったところ、3つの調査・検査のうちテロメアの長さとの間に独立的な関係が見られたのは中程度以上の激しさの身体活動だけでした。

結論
研究チームは次のように結論付けています:
「テロメアの長さを維持するうえで、今回の研究で調査・検査した3つの項目(特に中程度以上の激しさの身体活動)が重要かもしれない」