身体活動習慣と静脈血栓塞栓症のリスク

(2018年9月) "Journal of Thrombosis and Haemostasis" に掲載されたトロムソ大学(ノルウェー)の研究で、身体活動習慣がある人は静脈血栓塞栓症のリスクが低いという結果となりました。
Line H. Evensen et al. "Repeated assessments of physical activity and risk of incident venous thromboembolism"

静脈血栓塞栓症について

静脈血栓塞栓症(VTE)とは深部静脈血栓症や肺塞栓症など静脈内にできる血栓のことで、心臓発作や脳卒中の原因となります。

研究の方法

ノルウェーに住む男女3万人を対象に、1994~2008年(人により異なる)にかけて身体活動量などを1~3回(人により異なる)調べたのち 2016年末までVTEの発生状況を追跡調査しました。

結果

追跡期間中に531件のVTEが発生しました。

身体活動の習慣が無いグループに比べて、身体活動を週に1回以上おこなう習慣があるグループは、VTEのリスクが23%低下していました。 65才以上に限ると30%のリスク低下でした。

身体活動の習慣があるとVTEのリスクが低いという関係は部分的には、身体活動習慣により過度の体重増加が抑制されるためだと考えられます(身体活動 → 肥満抑制 → VTEリスク低下)。