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入院患者は医師の年齢が若いほど死亡率が低い

(2017年5月) "*The BMJ*" に掲載されたハーバード大学などの研究により、60才以上の医師の治療を受けた入院患者は若い医師に治療を受けた入院患者よりも死亡率が高いことが明らかになりました。 ただし、医師が大量の患者を受け持つ場合は除きます。

研究の方法

2011~2014年のうちに米国の急性期病院に入院した65才以上の高齢患者73万6千人超と、こうした病院に勤務する医師1万9千人弱(平均年齢41才)のデータを用いて、医師の年齢と30日死亡率などとの関係を分析しました。

データの分析においては、患者・医師・病院の各種性質のうち死亡率に影響するものを考慮しました。

結果

医師の年齢層別に入院患者の30日死亡率を調べたところ、次の結果となりました:
  • 40才未満: 10.8%
  • 40~49才: 11.1%
  • 50~59才: 11.3%
  • 60才以上: 12.1%

医師の年齢と患者の死亡率の間に因果関係があるとすれば、60才以上の医師の代わりに40才未満の医師が治療することで、入院から30日以内に死亡する患者が入院患者77人につき1人の割合で減るという計算になります。

大量の患者を診療する医師の場合には、医師の年齢と患者の死亡率のあいだに関係が見られませんでした。 再入院率に関しても、医師の年齢と患者の死亡率のあいだに関係が見られませんでした。 医療費は、医師の年齢が高いとわずかに高くなっていました。

解説

医師は経験を積むことで技能と知識を増してゆきます。 しかし、科学的知識・技術・医療ガイドラインは進展し続けるので、医師が年をとるにつれて所有している知識や技能の中に時代遅れとなるものが出て来るのかもしれません。 病院医学(急性入院患者を対象とする医療分野)は医学分野の中でも最も進展が激しい分野です。
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