肉を食べなくても強くなれる? (レビュー)

(2018年12月) アリゾナ州立大学などの研究グループが、菜食主義がスポーツの競技パフォーマンスに及ぼす影響についてまとめたレビューを "Nutrients" 誌に発表しています。

レビューの要旨

  1. 肉などの動物性食品に由来するタンパク質はスポーツ選手に必要不可欠な栄養素であると考えられてきた。 そのため、菜食主義は競技パフォーマンスを支えるのに不十分ではないかとも考えられてきた。
  2. しかしながら近年の研究によると、ベジタリアンが普通の人に比べて筋力や無酸素/有酸素運動のパフォーマンスにおいて劣るということはない(優れるということもない)。
  3. これに加えて、菜食主義には運動能力とは別の面でのメリットがある。 ベジタリアンは様々な慢性疾患になるリスクが低いうえ、菜食主義は肉を食べないので自然環境への負担が少ない。
  4. したがって、競技パフォーマンス・健康・環境負荷という3点において、菜食主義はデメリットはなくメリットだけをもたらすと言える。
  5. ただし、普通のスポーツ選手と菜食主義のスポーツ選手とで(競技パフォーマンスを)比較した研究は少ないため、今後もさらに研究が必要である。 特に、トップ・クラスのスポーツ選手を調べた研究は乏しい。