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ポリフェノールの抗糖尿病効果 (レビュー)

(2018年7月) マカオ大学などの研究グループがポリフェノール類の抗糖尿病効果についてまとめたレビューを "Critical Reviews in Food Science and Nutrition" に発表しています。
Hui Cao et al. "Dietary polyphenols and type 2 diabetes: Human study and clinical trials"

レビューの概要

  1. これまでの疫学的研究によると、食事から摂るポリフェノール類が2型糖尿病の予防やコントロールに有効かもしれない。
  2. 2型糖尿病患者における抗糖尿病効果が示された食品は次の通り: コーヒー、グァヴ茶、ビルベリー、オリーブ油、プロポリス、チョコレート、赤ワイン、グレープ・シード、ココア。
  3. こうした食品は、グルコース代謝の増大・血管機能の改善・インスリン抵抗性の低下・HbA1c値の低下により抗糖尿病効果をもたらす。
  4. 個々のフラボノイドやイソフラボノイドには抗糖尿病効果が期待できないようであるが、この点に関しては臨床データが限定的である。
  5. 予備的な臨床試験(複数)では、レスベラトロールがヒトにおいて抗糖尿病効果を発揮する(血糖コントロールが改善される)ことが示されている。
  6. アントシアニン(*)も、血糖値・インスリン分泌量・インスリン抵抗性を改善するといった抗糖尿病効果のあることが示されている。
  7. ポリフェノール類は、構造-活性関係(†)的にはヒトにおいて抗糖尿病効果を発揮することがほとんど報告されていない。

(*) フラボノイドの一種。

(†) 化合物(ポリフェノールも化合物)の分子的(三次元的)な構造と生体内での作用との関係。 特定の分子的な構造を持つ化合物は特定の作用を持つことが多く、構造的に似ている化合物は作用も似ている。