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ポリフェノールの摂取量が多い人は2型糖尿病になることが少ない

(2017年8月) "British Journal of Nutrition" に掲載予定であるヤギェウォ大学(ポーランド)などの研究で、ポリフェノールの摂取量が多い人は2型糖尿病になることが少ないという結果になっています。

研究の方法

糖尿病ではないポーランド人男女6千人近くを対象に、食生活に関するアンケート調査を行ってポリフェノール類の摂取量を推定し、その後2~4年間にわたり糖尿病の発症状況を追跡調査しました。 データの分析においては分析結果に影響する色々な要因を考慮しました。

結果

追跡期間中に460人弱が2型糖尿病になりました。

ポリフェノールの摂取量に応じてデータを4つのグループに分けた中で摂取量が最大のグループは、摂取量が最少のグループに比べて2型糖尿病のリスクが57%低くなっていました。

ポリフェノール類の種類別の分析

ポリフェノール類の種類別の分析でも、フラボノイド類とフェノール酸類の両方で「摂取量が多い場合に2型糖尿病のリスクが低い」という関係が見られました:
  • フェノール酸類: ヒドロキシ安息香酸とヒドロキシ桂皮酸のいずれでも、摂取量が多いと2型糖尿病のリスクが低下していました。
  • フラボノイド類: フラバノール、フラバノン、フラボン、アントシアニンの摂取量が多いと2型糖尿病のリスクが低下していました。

類似研究

"Journal of Nutrition"(2013年)に掲載された英国の研究でも、18~76才の健康な女性 1,997人のフラボノイド摂取量を調査して、フラボンやアントシアニンの摂取量が多い人はインスリン抵抗性が低く血糖値が良好であるという結果になっています。

この 2014年の研究では、フラバノンやフラバノールの摂取量とインスリン抵抗性や血糖値とのあいだには関係が見られませんでした。

今回登場したポリフェノール類を含有する食品

  • フラバノールは、茶の木(Camellia sinensis)を原料とする緑茶や紅茶などの茶や、ココア(チョコレート)・赤ワイン・色の濃いブドウ(特に皮の部分)・リンゴ、その他の野菜や果物に含まれています。
  • フラバノンは、グレープフルーツやミカンなどの柑橘系果実に豊富に含まれています。
  • フラボン(アピゲニンやルテオリンなど)は、パセリや、タイム、セロリなどの野菜・ハーブに含まれています。
  • アントシアニンは、ブルーベリーなどのベリー類・赤ワイン・色の濃いブドウ・赤色や青色の野菜などに含まれています。
  • ヒドロキシケイ皮酸は、コーヒー・ハーブ類(タイム、セージ、スペアミントなど)・リンゴなどの植物性の食品に含有されています。 コーヒーの成分であるコーヒー酸やクロロゲン酸もヒドロキシケイ皮酸の一種です。
  • ヒドロキシ安息香酸は、いちご・ラズベリー・ブラックベリー・黒大根・玉ねぎなどに含有されています。