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ウンチ鑑定の5つのポイント

以下は、メアリーランド大学の胃腸病学者であるラウフマン教授による、大便から健康状態を判断するための5つのポイントです:
ウンチの色は、食べたものに影響されることがあります。 正常なウンチは茶色系の色です。
  • 黒いウンチは、胃または小腸の前半部分における出血を示している可能性があります。
  • ビスマス(蒼鉛)という金属の化合物を含有する次サリチル酸ビスマス(抗潰瘍薬)などの薬を服用したり、甘草やブルーベリーを食べても、黒いウンチになることがあります。
  • 濃緑色がかった色のウンチは、鉄のサプリメントを飲んだのが原因かもしれません。
  • 鮮やかな赤色のウンチは、消化系の後半部分(大腸、直腸、肛門など)からの出血が原因であるのことが多いです。
  • 白っぽいウンチ、あるいは黄色のウンチは、胆汁の分泌不足の兆候です。 胆汁不足であるならば、胆管ガンや膵臓(すいぞう)ガン、あるいは肝炎が疑われます。
臭い

ウンチの臭いは基本的に不快ですが、妙な臭いや異様に不快な臭いは看過すべきではありません。

ウンチの臭いが変わってしまって一定以上の期間継続するとか、尋常でない臭いがするウンチが出た場合には、医師に相談しましょう。

ウンチを構成するのは、未消化の食べ物、細菌、(消化管などの)粘膜、死滅した細胞です。 ウンチの臭いの元は細菌や寄生虫ですが、特定の化合物が普通では無いウンチの原因となることがあります。

ウンチに血が混じる場合には、変な臭いを伴うのことが珍しくありません。 また、油分を多く含むウンチの場合も、特段に悪臭であることがあります。

気になる悪臭の原因として他に挙げられるのは、何らかの薬物や、結腸に長い間ひっかかっていた食べ物(宿便?)、感染症などです。

ウンチの形にも注意が必要です。 鉛筆のように細いウンチは、結腸ガンが原因かもしれません。 結腸の後半部分で(腫瘍により)腸管が部分的に塞がっているために、ウンチが細くなっている可能性があるためです。

柔らかくて便器にへばりついて流れないようなウンチは、ウンチに含まれる油分が多過ぎることを示しています。 便器の水面にも油が浮いているはずです。 ウンチに含まれる油分が多いということは、体が油を吸収できていないということです。 慢性膵炎(すい臓の炎症)が原因かもしれません。

ウンチの重さ(便器の水に浮くか沈むか)はウンチにガスが含まれているか否かというだけの話なので、一般的にはウンチは浮いていても沈んでいてもOKです。

便秘

固くて水分が少なく、なかなか出てこないのが便秘のウンチです。 お通じが週に三回未満であれば便秘の可能性があります。

便秘は珍しい症状ではなく、大概の人が生涯において一度は経験します。 便秘の原因は、栄養バランス的に貧弱な食事や、運動不足、薬物、水分不足、腸疾患などです。

ありふれた症状である便秘も、放置しておくと、痔や結腸の出血などの原因になります。 便秘を解消するには、以下を実行します:

  • 繊維質を多く含むバランスの取れた食事をする。
  • 水分をたっぷり摂る。 便秘には食物繊維よりも水分摂取が効果的だという研究もあります。
  • 日常的に運動する。
  • (ウンチの)チャンスを逃さずに直ちにトイレ行く。
下痢

下痢は、細菌やウイルスなどの有害物質を体外に排除するための自然なプロセスですが、脱水症状の原因となることがあります。

下痢は普通、1日か2日で自然に治ります。 数日間も下痢が続く場合には、水や食品から人体に入ってきた寄生虫が原因かもしれません。 下痢が四週間以上も続く場合、それは過敏性大腸症候群(IBD)やクローン病などなどの慢性的な病気の兆候であるかもしれません。

ガムなどに含まれるキシリトールやソルビトールなどの糖アルコール(人工甘味料)も大量に摂ると下痢の原因になります。 例えば、人工甘味料の使われたガムの場合、1日に1~2パックも食べると下痢になる可能性があります。