所得格差は子供の脳の発達にも表れる①

(2013年10月) "Proceedings of the National Academy of Sciences" 誌オンライン版に掲載されたイリノイ大学の研究によると、貧乏な家庭で育った子供はネガティブな感情を上手く処理できない大人に育ちます。

研究の方法

24才の参加者49人の脳をMRIで撮影しました。 参加者の半数ほどが、9才の時点で家庭の収入が乏しい状況にありました。

結果

9才のときに両親の収入が乏しかった子供では、大人になったときに「扁桃体」という恐怖やネガティブな感情に関与している脳の領域が通常よりも活発である一方で、ネガティブな感情をコントロールする「前頭前皮質」という脳の領域は通常よりも不活発でした。

解説

過去の研究で、抑鬱・不安感・衝動的な攻撃性・薬物依存症などがある人において、扁桃体や前頭前皮質に問題があることが示されています。

ネガティブな感情をコントロールできない人では、ネガティブな感情による心理的ストレスが身体的な健康にまで影響すると考えられます。