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睡眠の質が低いのはアルツハイマー病の兆候?

(2017年7月) "Neurology" 誌に掲載されたウィスコンシン大学マジソン校の研究により、睡眠の質が低い人はアルツハイマー病の指標となる物質の脊髄液における濃度が高いことが明らかになりました。

研究の方法

アルツハイマー病のリスクが高い(*)けれど思考力や記憶力に異常が表れていない男女101人(平均年齢63才)の睡眠の質をアンケート調査で調べ、脊髄液を採取してアルツハイマー病のバイオマーカーを検査しました。
(*) 親がアルツハイマー病になった、あるいはアルツハイマー病の遺伝子的なリスク要因(ApoE-e4対立遺伝子)を抱えている。

結果

睡眠の質が低く昼間に眠気を感じるグループは、そうでないグループに比べて脊髄液にアルツハイマー病バイオマーカー(*)が大量に含有されていました。
(*) アミロイドβやτ(タウ)タンパク質(いずれもアルツハイマー病患者の脳に見られる)が脳に蓄積していることや、脳に損傷や炎症が生じていることを示す物質。

解説

これまでにも多数の研究で、睡眠の質や量とアルツハイマー病になるリスクやアミロイドβ(*)の蓄積量が関係していることが示されています。
(*) アルツハイマー病患者の脳に蓄積する毒性のタンパク質。

ただし、潜在的なアルツハイマー病が睡眠の質が下がる原因であるのか、それとも睡眠の質の低さがアルツハイマー病の原因であるのかは未だ不明です。

睡眠の質の低さがアルツハイマー病の原因である場合には、睡眠を改善することによってアルツハイマー病のリスクを下げられるかもしれません。 2013年に"Science" 誌に発表された研究ではマウス実験で、脳の老廃物を除去するのに睡眠が必要であることが示されています。