睡眠の質が悪いと心不全による再入院のリスクが増加

(2014年4月) ノルウェーで開催中の "EuroHeartCare 2014" で発表されたスェーデンの研究で、睡眠の質が悪いと心不全で再入院するリスクが2倍に増加するという結果になりました。

研究の方法

この研究では、心不全で入院した499人の患者を対象に、精神衛生や睡眠の質に関するデータを収集し、そのデータをその後の12ヵ月後における緊急的(unplanned)再入院の率と照らし合わせました。

結果

初回の入院が終わる時点で睡眠障害を抱えていた患者は43%(215人)、そして12ヶ月後の時点で睡眠障害が継続していた患者は30%でした。 そして、睡眠障害が継続している患者では、12ヶ月間のうちに緊急的に再入院するリスクが2倍になっていました(入院の理由を問わなくても2倍、心血管疾患による入院に限っても2倍)。 心身の健康要因を考慮した後にも、睡眠障害と入院リスクとの関係は存続しました。

初回入院時に睡眠障害を抱えていなかった284人の患者のうち12ヶ月間の追跡期間中に睡眠障害が生じたのは14%でした。 この14%の患者でも心血管疾患による入院が増加する傾向にありましたが、統計学的に有意と言えるほどではありませんでした。

解説

過去の複数の研究で、睡眠の質が悪いと炎症の活性とストレスホルモンの体内量が増大することが示されています。 これらはいずれも心不全の進行を促進します。

研究者は次のように述べています:
「ぐっすりと眠れないのが一晩だけであるなら心配の必要は無いでしょう。 しかし、ぐっすり眠れないというのが常態化している場合には、処方されている薬をチェックするとか、睡眠時無呼吸(睡眠中に呼吸が止まる病気)の検査をするなど、医師による介入が必要となるでしょう」