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鶏肉や豚肉をよく食べる人は2型糖尿病になりやすい恐れ。 肉類に含まれるヘム鉄が関与?

(2017年9月) "American Journal of Epidemiology" に掲載された Duke-NUS(デューク大学&シンガポール国立大学)の研究によると、肉類に含まれるヘム鉄により2型糖尿病のリスクが増加する恐れがあります。

研究の方法

45~74才の中国系シンガポール人6万3千人超を対象に、食生活に関するアンケート調査を行って赤身肉・鶏肉・魚・貝類の摂取量とヘム鉄の摂取量を調べた後、平均で11年近くにわたり2型糖尿病の発症状況を追跡調査しました。
牛肉が調査対象に含まれていないのは宗教の関係で牛肉を食べないでしょうか?

そして、こうした食品やヘム鉄の摂取量に応じてデータを4つのグループに分けて、グループ間で2型糖尿病のリスクを比較しました。

結果

追跡期間中に 5,200人ほどが2型糖尿病となりました。

赤身肉鶏肉に限り、摂取量が最大のグループは摂取量が最少のグループに比べて2型糖尿病のリスクが増加していました。 リスクの増加幅は、赤身肉が23%で鶏肉が15%でした。

さらに、ヘム鉄の摂取量も交えて分析すると、摂取量が最大の場合にリスクが増加していたのは赤身肉だけとなりました(13%のリスク増加)。

逆に、赤身肉の摂取量を考慮しつつヘム鉄の摂取量と2型糖尿病のリスクとの関係を分析すると、摂取量が最大の場合には摂取量が最少の場合に比べて2型糖尿病のリスクが14%高いという結果でした。

結論

今回の結果からすると、鶏肉の摂取量が多い場合に2型糖尿病のリスクが増えるのは、全面的にヘム鉄のためだと考えられます。 赤身肉に関しては、ヘム鉄以外にも2型糖尿病のリスクに関与する成分を含んでいると考えられます。

2型糖尿病の予防という観点からは、豚肉や鶏肉よりも魚を食べるのが良いかもしれません。 また、鶏肉ではモモ肉よりも胸肉のほうがヘム鉄の含有量が少ないので、糖尿病予防には胸肉のほうが良さそうです。

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