ポータブル血液透析装置の臨床試験の結果

(2016年6月) シダーズ-シナイ医療センターなどの研究チームが開発したポータブル血液透析装置を試用した試験の結果が "JCI Insights" 誌に掲載されています。

試験の方法

血液透析を必要とする腎臓病患者7人に、最大で24時間にわたってポータブル透析装置を使用してもらいました。

結果

ポータブル透析装置により、患者の血液からリン・尿素・クレアチニンといった老廃物が無事に除去されました。 この装置は、過剰な水分と塩分を血液から取り除くのにも寄与しました。

ポータブル透析装置は血流に影響することも副作用起こすこともなく、患者に負担をかけることも無いように見受けられました。

また、標準的な透析を受けている最中には患者は血液中の電解質が不安定にならないように制限された食事しかできませんが、ポータブル透析装置の使用中には好きなものを食べることができました。

結論

今回の結果から研究チームは、ポータブル透析装置の実用化が可能であると考えています。

実用化に向けての課題
この装置はまだ改良が必要な点があります。 例えば、透析液中に二酸化炭素が過剰に形成されるとか、透析液や血流に断続的な変動(intermittent variations)が生じるなどの問題点を解消する必要があります。 ポータブル透析装置を家庭でも使えるように、使いやすさや信頼性を向上させる必要もあります。