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可愛い子犬の写真などで配偶者を洗脳して夫婦円満

(2017年6月) "Psychological Science" 誌に発表されたフロリダ州立大学の研究によると、配偶者の顔写真と可愛いらしい写真とを組み合わせて「パブロフの犬」(*)的な条件反射を引き出すことによって、良好な夫婦関係を維持できるかもしれません。
(*) 犬にエサを出す前に必ずベルを鳴らすようにしていると、やがてベルを鳴らすだけで犬がよだれを垂らすようになる。

研究の方法

被験者

結婚してから5年未満の夫婦144組を被験者とする試験を行いました。 被験者は全員40才未満(平均年齢28才)で、40%の夫婦は子供がいました。

試験の内容

各被験者に3日おきに何枚もの画像を立て続けに見せるということを6週間にわたり行いました。

ただし被験者は2つのグループに分けて、一方のグループには配偶者の顔写真とポジティブな刺激(*)とがセットになった画像を見せ、もう一方のグループには配偶者の顔写真と中立的な刺激(†)をセットにした画像を見せました。

(*) 可愛らしい子犬の写真や「素晴らしい」などのキーワード。

(†) (衣服に使われる)ボタンの写真など。

結果

ポジティブな刺激とセットで配偶者の顔写真を見せられたグループは、配偶者に対して示す無意識的な反応が他方のグループよりもポジティブになりました。 そして無意識的な反応がポジティブになった夫婦では、夫婦間の関係が改善して結婚生活に関する満足度が向上することが多くなっていました。

解説

研究チームによると、「顔写真+ポジティブ物」というテクニックを駆使すれば夫婦関係を維持する努力が不要になるというわけではありません。 それどころか、今回の研究で見られた「条件反射」を生み出す材料として最も重要なのは夫婦間における普段の振る舞いです。 つまり「普段の素行」が今回の研究の「ポジティブな刺激」のようなものだということです。

「ポジティブな刺激」が最終的に夫婦関係につながるのも夫(妻)のポジティブな無意識的反応に対して妻(夫)が好意的な態度や行動で応じるためでしょうから、「顔写真+ポジティブ物」という小技だけで夫婦円満ということにはならないでしょう。