閉経後の女性は体重が減っても増えても骨折のリスクが増加

(2015年1月) "British Medical Journal" に掲載された研究で、閉経後の女性は体重が減った場合だけでなく増えた場合にも骨折をするリスクが増加するという結果になりました。 ただし、体重が減った場合と増えた場合とでは骨折リスクが増える箇所が異なります。

これまで、体重の増加は骨折リスクの低下に有益であると考えられてきました。

研究の方法

この研究では、健康な閉経後(50~79才)の女性12万人超を平均11年間にわたって追跡調査しました。 年に1度、体重を計測して、骨折の有無と骨折箇所を報告してもらいました。

女性たちは、研究開始時点からの体重の変化に応じて、次の3つのグループに分類されました:

  1. 体重の変化なし - 体重の変化が5%未満
  2. 体重が減った - 5%以上の体重減少
  3. 体重が増えた - 5%以上の体重増加
結果
研究開始から3年目の時点で、1のグループに比べて2のグループでは、股関節骨折のリスクが65%、上肢(手・手首・肘・上腕・肩)骨折のリスクが9%、体幹(股関節・骨盤・脊椎)骨折のリスクが30%増えていました。
股関節(hip)とは骨盤(pelvis)と大腿骨(フトモモの骨)の継ぎ目に当たる部分。 股関節が、股関節だけでのリスクと体幹全体でのリスクの2回登場していますが、これは股関節骨折が重要なので体幹全体(central body)での数字以外に股関節だけの数字も見たということでしょうか。

(2のグループのうち)不本意な(ダイエットではなく病気などによる)体重減少があった人では、股関節と脊椎の骨折リスクが増加していました。 その一方で、意図的な(ダイエットによる)体重減少があった人では、下肢骨折のリスクが増加していましたが、股関節骨折のリスクは減少していました。 (いずれも1のグループに比べて)

3のグループでも、1のグループに比べて、上肢骨折のリスクが10%、そして下肢(足・膝・太腿・踵)骨折のリスクが18%増加していました。