閲覧以外で当サイトのコンテンツを利用する場合には必ず引用・転載・ネタ探しをするときのルールに目を通してください。

プロトンポンプ阻害薬とH2ブロッカー

プロトンポンプ阻害薬(PPI)

PPIは、胃において酸を作り出す胃酸ポンプ(gastric acid pump)という分子を阻害することで効果を発揮する制酸薬です。 胃腸の潰瘍・逆流性食道炎・ピロリ菌感染症、バレット食道などの治療に用いられます。 胸焼けの薬としては最強の効果を誇り、食道の炎症緩和に効果的です。

ただし、PPIは副作用も多く、心臓発作の病歴がある人だけでなく健康な人にとっても心臓疾患や高血圧のリスクが増加する原因になります。 PPIが胃酸の生産を遮断するときに血管まで収縮させたり血管を老化させたりしてしまうためです。 PPIにより腎臓病・腎結石・胃ガンのリスクが増加する恐れもあります。

PPI系の胃酸抑制剤には、オメプラゾール(プリロセック)、エソメプラゾール(ネキシウム)、ランソプラゾール(プレバシド)などがあり、米国では病院で処方される以外に市販薬(処方箋が無くても買える)としても販売されています。

PPIは処方された通りに飲む(数週間以内の服用)ならば効果的ですが長期間の使用は承認されておらず、そういう意味においてPPI使用の70%が不適切であると推算されています。

H2ブロッカー

H2ブロッカー(ヒスタミンH2受容体拮抗薬)は胃酸の生産を促進するヒスタミン-2という物質を遮断することで効果を発揮します。 PPIほど劇的な効果はありませんが、PPIよりも古くから存在し、副作用もあまりありません。

H2ブロッカー系の胃酸抑制剤には、シメチジン(タガメット)、ファモチジン(ペプシド)、ラニチジン(ザンタック)などがあります。 市販薬であるガスター10の有効成分は、ファモチジンです。