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胸焼けの薬「PPI」で脳卒中のリスクが増加

(2016年11月) "Scientific Sessions 2016" で発表されたデンマーク心臓財団の研究で、胸焼けの薬の一種であるプロトンポンプ阻害薬(PPI)の服用により虚血性脳卒中(*)のリスクが増加するという結果になっています。
(*) 脳卒中には血栓が引き起こす虚血性の脳卒中と、脳内出血による出血性脳卒中の2種類が存在します。 虚血性脳卒中が脳卒中全体の85%を占め、出血性脳卒中は15%。
研究の方法
平均年齢57才のデンマーク人男女24万人超の脳卒中発生状況を6年間近く追跡調査したデータを用いて、4種類のPPI(*)いずれかの服用により脳卒中の発症リスクが増加するかどうかを調べました。
(*) オメプラゾール(Prilosec)、パントプラゾール(Protonix)、ランソプラゾール(プレバシッド)、エソメプラゾール(ネキシウム)
データの分析においては、年齢・性別・心臓血管の健康状態・心臓病や脳卒中のリスクが増加する恐れのある鎮痛剤を服用しているかどうかなどを考慮しました。
結果
  • 追跡期間中に 9,489人が虚血性脳卒中を発症した。
  • PPIを服用していると、虚血性脳卒中になるリスクが21%高かった。
  • PPIの用量が最も少なかったグループでは、このリスクはほとんど増えていなかった。
  • PPIの用量が最も少なかったグループでは、ランソプラゾールで30%、パントプラゾールで94%のリスク増加だった。
  • H2ブロッカーというタイプの胸焼けの薬では、脳卒中のリスクは増えていなかった。