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胸焼けの薬「PPI」で脳卒中と心筋梗塞のリスクが増加

(2017年10月) "Journal of Internal Medicine" に掲載されたデンマーク心臓財団などの研究で、胸焼けの薬の一種であるプロトンポンプ阻害薬(PPI)の服用により脳卒中と心筋梗塞のリスクが増加するという結果になっています。

研究の方法

デンマークに住む男女21万5千人を対象に、PPIとH2ブロッカーの使用状況を調べ、その後5.8年間(中央値)にわたり虚血性脳卒中(*)と心筋梗塞の発生状況を追跡調査しました。
(*) 脳卒中には血栓が引き起こす虚血性の脳卒中と、脳内出血による出血性脳卒中の2種類が存在します。 虚血性脳卒中が脳卒中全体の85%を占め、出血性脳卒中は15%。

結果

追跡期間中に 7,916件の虚血性脳卒中と 5,608件の心筋梗塞が発生しました。

年齢・性別・健康状態などを考慮しつつ分析したところ、PPIを使用中であったグループでは、虚血性脳卒中のリスクが13%および心筋梗塞のリスクが31%増加していました。 PPIの用量が多い場合には、虚血性脳卒中で31%および心筋梗塞で43%のリスク増加でした。

H2ブロッカーの使用と虚血性脳卒中や心筋梗塞のリスクとの間には関係が見られませんでした。