プレバイオティクスの知能や気分への効果(レビュー)

(2019年3月) エモリー大学(米国)などの研究グループがプレバイオティクスの脳への効果についてまとめたレビューを "Current Nutrition Reports" 誌に発表しています。
著者: Monica C. Serra et al.
タイトル: Prebiotic Intake in Older Adults: Effects on Brain Function and Behavior.

レビューの概要

  1. 既存の研究結果では概ね、プレバイオティクスにより有益な腸内細菌が増えることが示されている。
  2. プレバイオティクスにより増えた有益な腸内細菌は、腸-脳軸を介するホルモン・免疫・神経のコミュニケーションに影響して、脳機能(学習能力やワーキングメモリー)や振る舞い(不安や気分など)を変化させる。
  3. ヒトを対象に行われた予備的な試験(複数)では、プレバイオティクスを1日あたり5~10g摂取することで脳機能や振る舞いを安全に改善できることが一貫して示されている。
  4. ただ、こうした研究の多くは試験期間が4~12週間と短く、被験者も中年までの健常者である。
  5. 高齢者や何らかの疾患を抱えている人におけるプレバイオティクスの効果と安全性を確認する研究を今後行う必要がある。