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妊娠前に男性パートナーのカフェイン摂取量が多くても流産のリスクが増加

(2016年3月) "Fertility and Sterility" 誌に掲載された米国立衛生研究所などによる研究で、妊娠前のカップルの女性だけでなく男性のカフェイン摂取量が多くても流産のリスクが増加するという結果になりました。出典: Couples’ pre-pregnancy caffeine consumption linked to miscarriage risk

研究の方法

344組のカップルの妊娠前~妊娠7週目における喫煙習慣・カフェイン摂取量・ビタミン剤服用などの生活習慣に関するデータと妊娠の結果に関するデータを分析しました。

流産率

344組のカップルうち流産となったのは98組(28%)でした。 女性の年齢が35才以上の場合には、35才未満の場合に比べて流産のリスクが2倍近く(+96%)に増加していました。

カフェインと流産率

男性も女性も、受胎の日からその2週間前までの期間中にカフェイン飲料を1日あたり2杯超(「1杯」の定義は不明)飲んでいると流産のリスクが73~74%増えていました(男性の場合73%、女性の場合74%)。

女性の場合には、受胎後の1週間におけるカフェイン摂取量が多くても流産のリスクが増加していました。

解説

過去の類似研究でも妊娠中のカフェイン摂取量が多いと流産のリスクが増加するという結果になっていましたが、このような結果は「カフェインが流産リスク増加の原因となる」という解釈の他に、「妊娠によって飲食物の嗜好が変わるので、妊娠が順調な女性でカフェイン摂取量が減る」という解釈も可能でした。

しかしながら、今回の研究には飲食物の嗜好に変化が生じていない妊娠前の時期も含まれているので、カフェインによって流産のリスクが増加している可能性が強まりました。

マルチビタミンと流産

妊娠前にマルチビタミン(各種ビタミンを網羅的に含有するサプリメント)を服用していた女性では、流産・死産のリスクが55%減っていました。 妊娠初期にもマルチビタミンの服用を継続したグループでは、流産のリスクが79%減っていました。

解説
マルチビタミンのサプリメントの成分であるビタミンB6や葉酸により流産のリスクが減ったのかもしれません。 特に葉酸は、妊娠前・妊娠中における摂取が推奨されています。