妊娠高血圧腎症の原因は胎児への酸素供給能力不足?

(2014年10月) "Anaesthesia" 誌に掲載されたエディトリアルによると、妊娠高血圧腎症は胎児の酸素要求を満たせないのが原因かもしれません。

現在、妊娠高血圧腎症は胎盤に生じる異常、あるいは胎盤が生産する何らかの物質が原因だと考えられています。

このエディトリアルでは、胎児への酸素供給が不足する原因としては、母体に起因するもの、胎盤に起因するもの、胎児に起因するものが様々に考えられますが、酸素供給能力が不足する原因がいずれにあるにせよ、母体が胎児への酸素供給量を増やそうとするために妊娠高血圧腎症になるのだと主張しています。

エディトリアルの筆者は、この結論に基づき "pre-eclampsia(妊娠高血圧腎症)" という病名を "hypertension caused by pregnancy(妊娠を原因とする高血圧)" という名称に変更することを提唱しています。

"pre-eclampsia" の直訳にあたる言葉は「子癇前症」になりますが、日本では既に、2005年の時点で日本産科婦人科学会により「妊娠高血圧腎症」という名称が採択されています。