未熟児は新生児集中治療施設での会話が大切

(2014年2月) 未熟児には言語能力の発達が遅れるリスクもありますが、"Pediatrics" 誌オンライン版に掲載されたブラウン大学の研究によると、未熟児が新生児集中治療施設(NICU)にいる間に周囲の大人がたくさん会話することで、生後18ヶ月の時点での言語能力が向上する可能性があります。

研究の方法

この研究は36人の未熟児を対象に行われました。 妊娠期間の平均は27週間で、出生時の体重の平均は 1,200gほどでした。

平均で生後5週間および9週間(早産でなければ妊娠32週目および36週目にあたる時期)の時点で、機器を用いて赤ちゃんが耳にする周囲の会話や、言葉に対する赤ちゃんの反応を16時間にわたって記録しました。

そして、生後7ヶ月および18ヶ月(いずれも補正月齢)の時点で赤ちゃんの言語能力を測定して、赤ちゃんが NICU でさらされた言葉の量と照らし合わせました。
補正月齢
補正月齢(corrected age)とは、未熟児が妊娠満期で生まれていた場合の月齢のことです。 例えば、満期より12週間(3ヶ月)早い妊娠28週目で生まれた赤ちゃんの場合には、赤ちゃんの実際の月齢から早く生まれた分の3ヶ月を引き算します。 したがって、この赤ちゃんが生後10ヶ月のとき、補正月齢は7ヶ月ということになります。
結果

その結果、(早産でなければの場合の)生後32週のときに耳にする言葉が1時間あたり100語増えるごとに言語能力のスコアが2点改善されていました。 また、生後36週のときに耳にする言葉が1時間あたり100語増えるごとに生後7ヶ月の時点での言語能力が1.2点改善されていました。

研究者は次のように述べています:
「(生後7ヶ月や18ヶ月という)初期の言語能力は、赤ちゃんが大きくなってからの言語能力に大きな影響を与えます。 赤ちゃんは周囲の大人同士の会話からも言葉を学習しますが、赤ちゃん本人とのコミュニケーションが最も大切です。 」