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未熟児は母乳を与えることで脳の成長が促進される

(2016年5月) "Pediatric Academic Societies Annual Meeting 2016" で発表される予定であるワシントン大学の研究で、未熟児には生後1ヶ月のあいだ主として母乳を与えると脳の成長が促進されるという結果になりました。出典: Breast Milk Linked to Significant Early Brain Growth in Preemies

研究の方法

10週間以上(平均14週間)の早産で生まれた未熟児77人が新生児集中治療室にいるときに与えられたミルクに母乳が占める割合を調べて、未熟児たちが妊娠満期で生まれていた場合の出生時期に当たる頃にMRIで脳を調べた結果と照らし合わせました。

未熟児に与えられた母乳が母親本人のものであるか、それとも他の女性のものであるかは区別しませんでした。

結果

与えられたミルクに占める母乳の割合が50%以上だった未熟児は、そうでない未熟児に比べて脳が大きいという結果でした。 ミルクに占める母乳の割合が多いほど、脳の皮質の面積が広い確率が高くなっていました。

解説

未熟児は脳が発達している最中に母親の胎内から出てくるので、妊娠満期で生まれる子供に比べて脳が小さいのが一般的です。 脳のサイズと皮質の面積は知能・注意力・感情制御に関与していると考えられています。

また、未熟児として生まれた子供は子供時代の後期に精神障害が生じやすいのですが、研究者によると、母乳を与えることでそれを防ぎやすくなるかもしれません。