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妊娠中の発熱とアセトアミノフェン服用と胎児のIQの関係

(2016年9月) "Epidemiology" 誌に掲載されたカリフォルニア大学ロサンゼルス校などの研究によると、妊娠中に熱が出ていないのに解熱鎮痛剤の成分であるアセトアミノフェン(*)を服用すると、生まれる子供の知能(IQ)が低くなる恐れがあります。
(*) アセトアミノフェンはタイレノール(武田薬品)やトンプク(大正製薬)などの解熱鎮痛剤に用いられています。 アセトアミノフェン以外の解熱鎮痛剤の成分としては、イブプロフェンやアスピリンなどがあります。
研究の方法
デンマークに住む妊婦 1,500人ほどを対象に、アセトアミノフェンの使用状況に関する聞き取り調査を妊娠期間中3回にわたり電話で行いました。 そして生まれた子供が5才になったときに、IQを調べました。 データの分析においては、子供のIQに影響する様々な要因(母親のIQなど)を考慮しました。
結果
  • 妊娠中に発熱があってアセトアミノフェンを使用した場合には、子供のIQは下がっていませんでした。
  • 妊娠中に発熱していないのにアセトアミノフェンを使用した場合には、妊娠中に発熱せずアセトアミノフェンも服用しなかった場合に比べて、生まれた子供が5才になったときの動作性IQが平均3.4ポイント低くなっていました。 アセトアミノフェンが胎児のIQに及ぼす影響は、妊娠26週目までで顕著でした。
  • 妊娠中に発熱があった場合には、妊娠中に発熱せずアセトアミノフェンも服用しなかった場合に比べて、生まれた子供が5才になったときの動作性IQが平均4.3ポイント低くなっていました。

この結果によると、妊娠中には発熱がなければアセトアミノフェンを飲まなければ良いし、発熱してもアセトアミノフェンを飲めば良いということになります。

熱が出ていないのにアセトアミノフェンを飲むというのは、関節痛などで痛みだけがあるときでしょうか? アスピリンは心臓病やガンを予防する目的で常用されるそうですが、アセトアミノフェンの常用は有益性よりも有害性のほうが多いようなので(アセトアミノフェンの常用で卵巣ガンのリスクが下がるという 2001年の研究が見つかりましたが)、何かの病気を予防するためにアセトアミノフェンを常用するという人はいないのではないでしょうか。

解熱鎮痛剤の成分アセトアミノフェンが胎児に悪影響によると、イブプロフェンであれば子供の発達に悪影響を及ぼしません(IQに関しては話が別かもしれませんが)。
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