妊娠前から葉酸を摂取しておくと、子供が自閉症となるリスクが減少

(2013年2月) "JAMA" に掲載されたノルウェーの研究によると、妊娠期間の当初からサプリメントで葉酸(folic acid)を摂取しておくことで、生まれる子供が自閉症スペクトラム(ASD)になるリスクが減少するかもしれません。

研究の方法

8万5千人以上の子供とその母親を調査しました。 特に妊娠4週間前から妊娠後8週間までのあいだに葉酸のサプリメントを服用していた母親に注目しました。

結果

8万5千人の子供のうちASDと診断されたのは270人(そのうち自閉症性障害が見られたのは114人。 全体の0.13%にあたる)、アスペルガー症候群と診断されたのは56人(0.07%)、そして特定不能広汎性発達障害(PDD-NOS)と診断されたのは100人(0.12%)でした。

サプリメントで葉酸を服用していた母親から生まれた子供では、ASDとなるリスクが 39%減少していました。 子供がASDとなるリスクが、葉酸を服用していなかった母親では0.21%であったのに対して、葉酸を服用していた母親では0.1%だったのです。

他の結果は次の通りです:
  • 葉酸を服用していた母親の傾向としては、大卒・BMIが25未満・初産・計画出産であるというものでした。
  • 妊娠中に葉酸の服用を開始した母親では、子供がASDとなるリスクは減少していませんでした。(つまり妊娠当初から服用している必要がある)
  • アスペルガー症候群とPDD-NOSに関しては、このような葉酸の効果は認められませんでした。
  • この研究では、魚油のサプリメントの効果も調べましたが、ASDのリスクに対する効果は見られませんでした。